ジャニオタがニートを経て海外で就活した話
こんにちは、ジャニーズWESTとLove-tune長妻怜央くんのおかげで今日も元気な海外在住ジャニオタです。
季節は巡り7月。この頃「ジャニオタと就活」に関するブログ記事をよく見かけます。
見てるとやりたくなる。読んでいると書きたくなるのが世の常。
しかしながら私は日本で就活をしていないため、この記事は就活に関するお役立ち情報などは皆無です。今将来について悩んでいる方が「自分はまだマシ」と安心する材料の一端を担えれば幸いです。
〜備考〜
・「ヘビのいない温暖な国に住みたい」というギャングたち(両親)の思いつきで幼少期海外に移住、実家が海外に
・その後単身帰国し日本の大学に進学するも、何やかんや卒業したらギャングのアジト(実家)に戻ろうと大学3年生の時ふわっと決意
2016年 大学4年生 上半期
ー銭ゲバ期ー
大学生が進路を決めるに当たり最も忙しい時期。周囲は就活や各種試験の勉強に勤しみ、将来に向けて慌ただしく羽ばたき始めていました。
この頃自分は何をしていたかというと、マジで何もしていませんでした。
友人が進路に関して一喜一憂する中、時間を持て余してバイトに明け暮れ「お金って便利だ」と気付く。大手フリマアプリ・メル◯リに打ち込み要る物まで売り飛ばして金銭を錬成し、完全に銭ゲバと化していました。
次第に周囲も内定をもらったり試験が終わったりと落ち着いて行く中、この時期何もしていなかったのは知る限り自分か留年した友人くらいでした。地獄か。
海外の就活事情についてですが、私の国では「人が辞めたら適宜募集をかける」みんな中途だよスタイルで就活解禁の明確なタイミングはなく、新卒採用枠が設けられていることも少ないです。(年度末になると求人は増えるものの、この国の学生は卒業したらオツカレ自分、一旦旅に出ようみたいなノリで何故かよく旅に出るらしい)
そのため超・実力至上主義。実務経験や資格はあればあるほど有利な一方、新卒のヒヨコちゃんたちは余程のアピールポイントでもない限り太刀打ちできません。人口の少ない小さな国のため、コネもかなり重要。
つまり新卒で社会人経験もなく、ましてやコネもない移民の私にとって海外で就活することは相当無謀な選択でした。
そんなこととはつゆ知らず、この頃はメ◯カリの送料をいかに安く済ませるかに全てを捧げ、売上金は全額ジャニーズWESTに注ぎ込んでいました。親が泣く。
2016年 大学4年生 下半期
ー野蛮な狩野英孝期ー
卒業後海外に行くということだけは決めても具体的な夢も目標もなく怠惰に過ぎ行く日々。学生のうちにできることはやっておこうと焦った結果、人生初の合コンに行って野蛮な狩野英孝のような人にドルガバのクラッチバッグや50万のチワワを自慢されたりと無益な時間を過ごしていました。ドルガバがはんぺんに見えたのは初めてのことでした。
この頃よく聴いていたのはジャニーズWESTの「ええじゃないか」。聴きすぎると現実世界の何もかもがどうでもよくなってくる非常に危険な曲です。
結局海外就活について何の準備もしないまま身支度だけ整え、これが最後…これが最後の現場…と口をパクパクさせながら麻薬のようにWESTのドームコンサート、ツアー、ダメ押しにJr祭りも吸引して日本を後にしました。問題はここからです。
ニートになりました。
まさか人生で自分がニートになる時が来ようとは思ってもみませんでした。人は何の準備もせず海外に行くとニートになる。
2017年 無職 4月
ー陰鬱ニート期ー
海外に渡航し、夢にまで見た実家暮らし。しかしニートになった私は毎日ウジウジと引きこもっていました。
ニート経験者は分かるかと思いますが、ニートというのはマジで最悪の気分です。私のような敷かれたレールを順当に歩むことで安心するタイプの小心者は、アニメで見るようなお気楽で悠々自適なニートライフとはかけ離れた湿っぽい日々を送っていました。
某六つ子の神経の太さと面の皮の厚さを同じ立場になって初めて思い知る日々。あの人たちすごい。
社会の何にも属していない不安感。友人らは既に社会人としてキラキラと働いているという焦燥感。無職という罪の意識と肩身の狭さから一刻も早く逃れるため、目に付いた求人は募集要項もロクに読まずむやみに応募していました。
ちなみに履歴書も日本のものとは異なります。証明写真も生年月日も必要無く、住所、資格、最終学歴、職歴があればOK。外見や年齢で判断されない反面、本人の実力や資質の直球勝負のため小手先の誤魔化しが効きません。大した資格も職歴もない私は無駄にポップな色の紙に印刷することでスカスカの内容をカバーしようと足掻いていました。
2017年 無職 5月
ーニートの心の鐘期ー
ニートになって1ヶ月半。当然の如く就活は振るわず、ほとんどが書類選考止まり。命からがら面接に漕ぎ着いた会社は少し調べると被害者の会がヒットし、面接官が複数の偽名を使い分ける悪徳商人だったという巧妙なオチ(しかも落ちた)。企業研究は大切です。
この国で、新卒で移民の自分にできることなんてない、、、何も上手くいかない、、、日本に帰りたい、、、コンビニスイーツ食べたい、、、ええじゃないかええじゃないかって何、、、何にも良くないんだけど、、、
相変わらずマイナス思考の毎日。そんなある日、Love-tuneの長妻怜央くんに出会いJr沼にダイブしました。
月9や地上波のバラエティ番組に出演してユニットにも所属して、Jrの第一線で活躍する長妻くん。順風満帆のエリートJrコースを歩んでいるように見えましたが、大きな勘違いでした。
信じ難いことに、こんなにも魅力的で愛されキャラの長妻くんにも仕事が全くない時期があったというのです。
でもそんな時期も腐らず諦めず根気強く気持ちを保ち続け、努力していた長妻くん…。
仕事がない時期があったからこそこの仕事を一生続けたいという気持ちが強くなったと振り返り、与えられた仕事は爪跡を残せるように全力で取り組む、どんなに端の立ち位置にいてもきっと見てくれている人がいると信じて全力で踊る、と語る長妻くん…。
この笑顔の裏に、どれだけの努力や苦労が隠されているのだろう…。
ニートの心の鐘、ディンドン。
ちょっと就活して思い通りにならないくらいでひねくれていた自分が心底恥ずかC。長妻くんのような努力せずとも易々と生きていけるはずの選ばれし容姿の民がこんなにも謙虚に努力しているのだから、私のような土くれはもっと頑張らなければならない。
長妻くんの仕事に対する真摯な姿勢に感化され、心を入れ替え就活と真剣に向き合おうと決意。
そして長妻くんをベタ褒めする記事(http://htmshan257.hatenablog.com/entry/2017/05/22/213641)を投稿した翌日。その日はとある企業の面接でしたが手応えはなく、帰宅後その企業に被害者の会はなかろうかとチェックしていた時でした。
内定をもらいました。何で?
これまでどこにもまるで相手にされなかったのに、急にトントン拍子で就職が決まりました。
何かがおかしい。これは自分の実力で掴んだ内定じゃない。
思い当たる節があるとすればただ一つ。
ーーー長妻くんのおかげジャン…
長妻くんのご加護だ。夢と可能性に満ちた10代の青年の放つ輝きを浴び、この身の穢れが浄化されたんだ。長妻くんを応援していれば身に余る幸福がもたらされる。彼にずっと着いて行こう。彼の不幸を共に悲しみ、彼の幸せは誰よりも喜び祝福しよう。この恩義は応援と金銭という形で、いつか必ず報いよう…。
天使だとばかり思っていた長妻くんは、卑屈なニートを一念発起させてくれたばかりか、仕事まで授けし神様だったのです。ありがとう長妻くん。ありがとう地球。
かくして私の海外就活は長妻くんという思いがけないメシアの登場により急展開で幕を閉じました。所々端折っている部分もありますが、現在は無事会社員をしています。
新卒神話が囁かれる息苦しい世の中、このように新卒をドブに捨てた人でも何やかんや職には有り付けるものです。生きてさえいれば何とかなる。
また、一度ニートを経験したからこそ働くことの有り難みを考えることができたように思います。まあ長妻くんの受け売りですけどね。
結論:10代の青年の輝きを浴びよう
ニートと言えば長妻くんの所属するLove-tuneのメンバー安井謙太郎さん主演、森田美勇人さん出演の映画『ニート・ニート・ニート』2018年夏公開!!みんな絶対見てくれよな!!なんとキラキラジャニーズJrのニート姿やデブ姿が見られるらしいぞ!!
公式サイト→http://neet3.jp
日本でヒットした映画は海外でも公開されることがあるので、皆さんの頑張りにかかっています。何卒よろしくお願い致します。